2007年10月23日 23時30分更新
ビジネスマインドで語るIT投資
セキュアなネットワークと事業展開の先を読んだサービスの選択
東京のベイエリア台場にある日帰り温泉「大江戸温泉物語」が、地方の温泉宿の再生事業に取り組んでいる。いわゆる、温泉宿の「チェーンストア化」というわけだが、その事業運営にはセキュリティやスケーラビリティを意識したネットワークの有効活用が欠かせない。アスキー大島が大江戸温泉物語株式会社の宇都宮氏にビジネスとITの重要なかかわりについて聞いた。
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| 大江戸温泉物語株式会社 管理部取締役部長 宇都宮正樹氏。今回のプロジェクトにおいて、システム構築の全般を担当。 |
――「大江戸温泉物語」と言えば、台場にある日帰り温泉として、関東を中心に高いブランド力を誇っています。
おかげさまで大勢のお客様に来ていただいています。ゴールデンウィークなどでは一日5000人を超える日もあるぐらいです。
ただ、われわれとしては、単なる日帰り温泉として他の温浴施設と争っているつもりはありません。「大江戸温泉物語」を一種のアミューズメントと考えています。
――ライバルはテーマパークというわけですね。
アミューズメントとして常にお客様を飽きさせない工夫が必要です。そこでは、「大江戸温泉物語」としてのオリジナリティをいかに確立していくかがポイントとなってきます。
――その中で、新規事業として取り組んでいるのが温泉宿再生事業ですね。
台場の「大江戸温泉物語」でも「伊勢屋」と言う宿泊施設を運営していますが、毎日ほぼ満室の状態。台場で培ったアミューズメントのノウハウ、ブランドといったものをどう活かすかということで、温浴施設の「チェーンストア化」に取り組んでいます。
地方の施設を買い取り、「大江戸温泉物語 湯屋」として現在5つの施設を運営しています。運営は「大江戸温泉物語」が直接行い、データセンターを通じて本社で集中管理しています。各拠点を結び、財務情報や予約情報といったものを一括管理しています。
こうした機能を集中させることで、事業を拡大しつつ、コスト削減効果が期待できます。宿ごとにプライシングを変えたときにどういう変化があるのか、といった特徴を把握するためのマーケティングデータの取得も重要です。
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| 大江戸温泉物語株式会社:2001年設立。江戸文化をモチーフにした温浴施設「大江戸温泉物語」を運営している。写真は東京台場の「大江戸温泉物語」。 |
――コールセンターも新たに開設されています。温泉宿にコールセンターというのは、ちょっと面白いですね。
温泉の予約というものは、お客様からすれば、単にネットで必要事項を打ち込めばOKというわけではないのです。実際には予約前後の問い合わせが重要なのです。部屋の大きさや、食事の詳しい内容、近隣の施設といったさまざまな問い合わせに対して温泉宿はサポートしていかねばなりません。ところが、その問い合わせが温泉宿に直接行ってしまうと、その業務で手一杯になってしまい、今度は肝心の接客業務に影響が発生します。
サポート業務を別にすることで、本来の接客サービスをより充実させることができます。これも「チェーンストア化」の大きなメリットです。
協力:NTTコミュニケーションズ株式会社
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